その手段
東京地方にある我が家から蓼科東急リゾートタウンまではどう移動するかというと、我が家の場合は乗用車を使うわけですが、それ以外にも公共交通機関を使うという手もありますし、知っておくのは悪くないので調べたり考えたりしてみました。
なお、出発地点は色々と考えるのに都合がいい地点で、かつ我が家のエリアと言えなくもなく、なんとはなしに高級感漂う街の名前、二子玉川。としたいところですが、国道246号と環状8号の交差する瀬田交差点あたりを基準にしてみました。Yahoo!地図によると、直線で134Km。標高差は1300mとなっていますが、標高グラフでは2ヶ所2000m超の峠を越えています。甲武信ヶ岳と八ヶ岳だと思います。
徒歩
最短距離の道を歩くと200Km程度あります。男十里、女九里*1なんて言葉もありますが、道が良くなったり、現代人たる筆者の体力がないなど差し引きしても、1日40Kmの徒歩が頑張れる妥当な値なのでしょう。4泊5日ですか…。宿泊費・食費等考えると、費用が一番かかるようにも思います。江戸の五街道の一つ、甲州街道の旅なので、その手の趣味の方には楽しい道かもしれませんが、やる気にはなりませんね。災害時であっても、5日かけて行けと言われたらちょっと萎えますね。
高速バス
タウンのウェブサイトの交通アクセスのページには徒歩同様掲載されていませんが、新宿バスタから、新宿~諏訪・岡谷・茅野線*2という高速バスがあります。瀬田交差点からですと、東急を使って新宿まで30分ほどです。高速バスの本数自体は1時間に1本程度で諏訪ICでの乗降なら3,200円*3となります。問題は茅野駅で乗降できる便が極端に少ないことと、それに付随してタウンの駅シャトルバスとの接続が非常に悪いことです。中央道茅野と茅野駅は歩くと15分ほどかかるようで、利用したことはないので分かりませんが、他の交通手段はなさそうです。
高速バスで犬連れとなると乗車可能なものを探す*4ことを含め、ペットの身体的及び精神的負担など難易度が非常に高くなるのであまり考えたくない手段です。ちょっと仕事に東京へ、ということに使う場合も、所要時間の予想が難しく、なかなか使いどころが難しいところです。都内のバス停がしっかりある感じはありますが、どこも鉄道とのアクセスが今一つで使いづらいと思います。*5
電車
新宿から茅野までは、中央本線が走っています。特急あずさを使わなければ3,410円、4時間くらいの旅です。特急あずさを使うと2時間17分、追加の特急料金が2,240円かかります。東京-軽井沢間が新幹線で75分5,490円。茅野と比較して、安く、早く、駅近くから別荘地が広がる利便性を考えると、軽井沢は使い勝手の良い別荘地だなと思えます。*6
電車との接続が非常に悪そうではありますが、甲府南IC付近にできるというリニアモーターカー*7*8*9がどれだけ東京との時間を短くしてくれるのか、興味津々です。
なお茅野駅からは、タウン循環バスを運行してくれる*10ので、これを利用することが出来ます。
車
我が家には自家用車もありますが、レンタカーなどを使うのも一つの手だと思います。先日の記事でも高速代について触れましたが、おおよそ200Kmを我が家の車*11だと燃料をおおよそ10リットル*12で、燃料費が1,500円×2。高速代を入れても、2人と一匹ならば経済性においても自家用車で通いたいところです。
no8.hatenablog.jp
ルート
韮崎まで
甲州街道(中央自動車道・国道20号)
いまでは甲州街道と言えば、国道20号のことですが、江戸の五街道*13の一つですね。国道20号と中央自動車道が並走しています。これを使うのが最短です。最短なのに、江戸時代は中山道のほうが主要な街道とされていたようです。甲州街道のほうが山越えの厳しさが長いから、という説があります。小仏峠*14笹子峠が厳しいのと、桂川沿いの道もよくなかったのだろうと想像しています。今でも一般道を走ると、猿橋など、その技術に惚れ惚れするべきなのか、どうしてもここに橋をかけたかったと考えるべきなのか、なかなかの難問を投げかけてくれます。やはり、今でも八王子・勝沼間はなかなかの難所*15で、ここ数年の異常気象もあって、中央道・国道20号両方ともわりとすぐに通行止めになる印象があります。
瀬田交差点からだと、まず環状八号の渋滞(一昔前よりはだいぶマシですが、それでも混みます。)、国道20号及び中央道の高井戸~八王子にかけての渋滞がわりに酷く、時間帯を選びたくなります。高井戸~と言いますが、下り方面の入り口は高井戸ICにはないので、調布ICを使うことになっているのも、これまた渋滞の原因だったりします。しかしながら、時間帯を選べる別荘って素敵です。また、小仏トンネル付近の渋滞も拡張工事で解消するといいのですが、今のところ日本屈指の渋滞ポイントを通過することになります。圏央道との八王子JCTと併せて、交通状況の見極めがなかなか難しいところです。
とはいえ、一般道だけ使うとしても、有料道路を使うとしても、まずはこのルートから考えるべきでしょう。約200Kmのプランです。
東海道方面(東名自動車道・国道246号などから)
以下のルートが主要なルートです。
- 相模川
主に海老名JCT-圏央道-八王子JCTで中央自動車道というルートです。横浜町田IC付近から国道16号を使いその後相模湖に出るルートも含めます。特に相模湖ICと国道16号を利用するのは小仏トンネルを避けるドライバーの昔からの定番ルートです。 - 富士五湖
山中湖まで、籠坂峠から向かう道と、三国峠から向かう道があります。上記相模川ルートに含めるか迷いましたが、圏央道の相模原IC付近から(または国道246号の厚木付近から北上して)国道413号*16を使っても山中湖に出ます*17。ここから甲府盆地に出るのには、中央自動車道、御坂みち*18、精進ブルーライン*19を使います。精進ブルーラインは含めなくても良い気もしますが、精進湖側からトンネルを抜けると甲府南ICでリニアモーターカーの新駅予定地が近いので、整備がすすんじゃったりするかなという期待も込めて記憶にとどめます。秩父丹沢山塊を避けて、富士山の東側を通るルートで、山を避けているという割には山道です。 - 富士川
中部横断自動車道・国道52号ですね。富士川街道を使います。かなりの大回りになります。富士山の西側を通るルートとなります。富士川の河口から水源地までみたいなルートですね。寄り道がある以外での使うシーンを思いつきません。
韮崎は八ヶ岳の山すそといっても過言でなく、韮崎から諏訪湖付近にかけては今後うろうろする記事も書くように思うので、この先のルートは省略します。
中山道・川越街道(関越自動車道・国道17/18号等・国道254号)
北回りのコースです。関東平野から秩父山塊を避けるルートです。群馬・長野の県境は利根川と信濃川の分水嶺というのに相応しく、特に群馬側は地形が狭隘な感じです。なお埼玉から秩父山塊を貫く道もあるようですが、使ったことがありません。
あくまでも私見ですが、関越道といえば渋滞というイメージがありますが、すいていれば一般道も含め平坦で良い道です。中山道は古い歴史のある道で、近代になっても整備を続けていたからか寂れることなく、交通量は多めです。中山道でも鉄道でも難所の碓氷峠を越えれば、軽井沢でそこをゆっくり抜けると佐久平が見えてきます。ただし関越道は都内で他の自動車道との接続が悪く、練馬ICに到着するまでに気力体力を要求されることが多いです。瀬田交差点から練馬ICまでは20Km。環八雲なんてものも出てしまうくらいの渋滞ポイントで、平日祝日、日中深夜早朝のいつでも渋滞が発生しやすい道です。夏の渋滞時は、日を遮るものが無く、周りの車の発する排気の高温も相まって、車のエアコン能力が全力で戦って(そして自分の車も高温を発する鉄の塊と化すとなるのであります)も避暑の前に熱中症になりそうです。
練馬ICからは藤岡JCTまで80Km、1時間。上信越自動車道で佐久ICまでが70Km、1時間弱です。ただ、関越自動車道の80Kmには、猛烈と言われる渋滞を引き起こす高坂SAと花園ICという渋滞ポイントが含まれており、なかなかシビアなイメージがあります。
川越街道は平野部でなく丘陵地帯を抜けていくイメージですが、幅員も広く、気分の良い道です。昔から中山道の脇往還として栄えていたようですが、なぜ中山道がこちらの道にならなかったのか今となっては不思議(アップダウンが何度もあるのでしょうか?)です。しかしながら東急線沿線のほうから見ると、なかなかアクセスしづらい道です。
佐久平からは、中山道(国道142号)で八ヶ岳山地に入るか、千曲川沿いに中部横断自動車道または国道141号で南下し、メルヘン街道*20から諏訪湖を目指します。中部横断自動車道は八千穂までですが、個人的には通過する高速道路でなく国道141号で走るとなんか楽しい(所要時間があまり変わらない)な、と思っています。おおよそ50Km前後の楽しいドライブを楽しめると思います。
こう見ると、近い、とまでは言えませんが、魅力的な観光地等が途中にあり、そういう寄り道を楽しむ旅もいいですね。風光明媚かつ歴史もある八ヶ岳までの旅を、少しずつ、ルート、立ち寄りポイントなどを開発していきたいと思います。
*1:江戸時代の旅人が一日で歩く距離の指標と言われています。江戸時代の一里はだいたい4Km程度。
*3:当記事の中の金額及び所要時間は全て2020年9月現在のもの
*4:自動車専用道を使う路線バス、いわゆる高速バスはペットの持ち込みは禁止されていることが多いです
*5:高速道路のバス停と鉄道のアクセスの悪さは中央道に限った話ではありません
*6:茅野駅はラッシュアワーを除くと1時間に1本の特急と1本の普通という感じで、軽井沢は新幹線しかなく1時間に2本程度の停車です
*7:東京-山梨が25分という予定。なお東急リゾートタウン蓼科から甲府南ICは、Google調べで東急リゾートタウン蓼科-(一般道,22Km,30分)-諏訪南IC-(中央道,67.3Km,50分)-甲府南ICとのこと
*8:茅野-甲府間の鉄道は普通列車で80分前後 1,170円、特急だと35分 追加の特急料金1020円
*9:甲府駅とリニア駅は山梨県の資料によると9Km程度離れていて、新たな交通システムを検討しているようです
*10:ただし、日中のみ1日5本程度で茅野駅までは片道25分の運行表です。運行表はタウンの交通アクセスのページで確認できます
*12:燃費が20Km/リットルとメーターに出ています
*13:東海道(日本橋~三条大橋)、中山道(日本橋~三条大橋)、日光街道(日本橋~日光東照宮)、奥州街道(日本橋~白河-箱館)、甲州街道(日本橋~甲府-下諏訪)の5つ
*14:自動車用の道も作れず、線路も敷けない
*15:急カーブ急勾配が多い印象です。
*17:都留道志線という県道を利用して中央道や甲州街道方面に出ることも出来ます
*18:国道137号
*19:国道358号
*20:冬季は通行止