山のYeah!

東急沿線と東急リゾートタウン蓼科で犬と二拠点生活

中央自動車道で快適に移動したい

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こういう草花のある庭もいいかな (記事とは関係ありません)

大和トンネル4車線化

 東名高速道路の大和トンネルが7月に拡幅して4車線になりました。

www.townnews.co.jp

 東名高速道路、というより日本随一の渋滞の名所と言っていいと思うのですが、これによって渋滞の頻度が下がると良いなと思います。我が家的には、富士五湖、箱根、足柄などドッグフレンドリーな施設の多いエリアに日帰りで行く*1際にしばしば利用するので期待大です。大和トンネルの渋滞の理由は、構造的な問題*2とドライバーの心理的要因*3が絡み合っているとされますがどうなるのでしょうか。このままコロナ禍がおさまって、年末年始の交通量が増えた時どうなるのかみれたらいいな、と思います。

中央道・甲州街道は裏道なのか

 さて、山の家に向かう時に無視できない中央道ですが、東京-名古屋間の道としては東名と距離は大して変わらないのに使われない、カーブも坂も多くてきつい自動車専用道路です。中央道の渋滞はガチっと動けないというイメージもあります。大和トンネルに負けず劣らず有名*4な中央道の小仏トンネルは、物理的な容量オーバーが主因で渋滞になる場所ですが、こちらも車線を増やす方向で工事中ですが、大和トンネルはある意味切通しを拡げるだけですが、小仏トンネルは新しいトンネルをもう一つ掘るということで、なかなかの大事業です。
 なぜ江戸から諏訪に行くメインルートが甲州街道でなく中山道だったのか、と疑問を持つ方がよくいらっしゃいますが、小仏峠から笹子峠に至るまでの地形の厳しさ、長さを考えると、碓氷峠付近のみが厳しく*5距離などが大して変わらない中山道が主要な街道になるのも当然と思われます。
 今も昔も、東京-甲府の間にある関東山地を越えていくのはなかなか厳しい*6*7ということなのでしょう。

中央道の渋滞は解消されるのか

 よく使う中央道の高井戸~諏訪までの標高差を調べてみました。Yahoo!地図だと標高が分かるので、歩いたりする際も便利です。

Yahoo!地図のスクリーンショット

Yahoo!地図は距離計測が出来るのです

 インターチェンジを名前でポイントし、トンネルの両端もポイントにしてみました。ポイント間が直線になるので、キロポストよりも距離が短めになります。

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中央道で行く高井戸~諏訪の距離と標高のイメージ

 出た数字をもとにMicrosoft Excel*8で図にしてみました。左から1つ目のピークが小仏峠、2つ目が笹子峠、3つ目は小淵沢と諏訪南*9の間ということになります。とにかく東急リゾートタウン蓼科の標高は上のグラフからは飛び出ているわけで、改めて標高高いな、と思います。また、小仏峠笹子峠のあいだはポイント、つまりICなども他の区間と比べても少ないのが分かります。

中央道(首都圏・上り線)の渋滞ポイント

 上り線で言えば甲府盆地から笹子峠に向かっては登坂車線がうまく機能してあまり渋滞が起こっていませんが、大月JCT富士五湖方面と甲府方面からの交通が合流します。ただし大月JCTから上野原ICまでは3車線となっていて、混んでいなければ快適です。余分なことを書けば、夜この区間の渋滞にはまると中央道を埋め尽くす車のテールランプが怒っている王蟲*10の群れが進んでいるように見えます。この上野原ICから相模湖ICの少し先のバス停までが2車線です。笹子から相模湖にかけては相模川*11沿いに地形に沿って細かいカーブが多く下り坂でスピードが出る上に詰まりやすくブレーキを踏むことが多くなり、さらに上野原で車線が減るというここで渋滞させるために二重三重に罠が仕掛けられているとしか思えない状態です。続いて相模湖BSから小峠トンネルの直前までは3車線。右側の車線が増えて3車線になり、左側の車線が減って2車線になるという、ある意味特殊な状態ですが、小仏トンネル以降が2車線なので、やはり相模湖付近での渋滞も多く発生しています。2025年ごろをめどにトンネルが増設されるそうなので、運転支援システムの普及・発展と合わせて渋滞が緩和される日も近いのかと期待しています。小仏トンネルを抜けると、八王子JCT圏央道に入っていく車が多く、都心に向かうのに中央道を選択する車が少ないのか、大体八王子ICまでは快適に。そのあとは国立府中や調布より先*12で都心の方まで渋滞するというのがパターンになっているように思います。
 標高差、地形等、中央道の高井戸~諏訪までは、運転していて景色もよく楽しいドライブが楽しめる道路ではあるのですが、そのせいで渋滞しやすい道路と言えると思います。

 渋滞については、知っているとはいっても渋滞は発生しますので、別荘族の特権としてin out の時間をずらすことでしか回避は出来ないと思います。

路面

 中央道は東名と比較すると路面が荒れていると思います。

 理由を推測してみると、他の自動車道と比べて全線で厳しい自然環境*13で劣化が進みやすいこと、車線数*14から推測すると整備が後回しにされがちなのではないか、と思われます。また、走行車線の方がより荒れた路面だと感じるのは、おそらく重量のあるトラック等が走行車線を多く走るのが理由だと思います。
 路面の凸凹を視認するには、は速度をゆっくりにすること、周囲が明るい時間に運転することでしょうか。

早起きは三文の徳

 つまり、中央自動車道を快適に移動するには早起きをして午前中なるべく早めの時間に出発し、急発進、急ブレーキを避け燃費やタイヤに優しい運転で路面の荒れた部分を走らないというのが、快適な移動につながるというお話でした。

*1:富士五湖、箱根に車で向かう際の実質的な入り口、御殿場ICまでは東京ICから83.7㎞。山中湖と芦ノ湖は車の走行距離で60㎞くらいで、中間地点からやや箱根寄りに御殿場ICがあるという位置関係で、日帰りどころか朝早く行けば昼飯どきに帰るということもできたりします

*2:西側から東京に入るにはある意味ここを通るしかなく、そもそもの交通量が非常に多い

*3:厚木基地の滑走路の延長線上にあり、安全目的の蓋がかぶさっているので、非常に圧迫感がある上に、谷底-というより引地川の源流-なのでトンネルの先が実は上り坂で速度が落ちる

*4:他に首都圏の渋滞どころは、平野でなく丘陵をとおる関越道の埼玉県エリアと、関東平野から標高が上がる東北道の佐野付近でしょうか

*5:中山道の佐久から諏訪にかけて八ヶ岳連峰の西側を通りますが、山麓を歩く分には穏やかな地形です

*6:比較的開けている大月付近に猿橋岩殿山城のような厳しい地形ならではの名所があり、その他の場所は言わずもがなです。

*7:Googleマップなどの地形図で見ると、谷筋が複雑な関東山地と比べて、浅間山八ヶ岳山麓付近の穏やかな感じが見て取れます。富士山麓も穏やかで、山容の大きな単独峯の山麓は歩きやすい高原地帯になるということだと思います

*8:国土地理院の地図で断面図を作った方が楽しいのですが、今回はエクセルを使いたかったのです

*9:実際の最高点は富士見町のバス停から500m程度東京側のあたりで標高1015mで、この図よりは高いところになります

*10:風の谷のナウシカより

*11:山梨県内では桂川

*12:国交省発表の平成27年渋滞ワーストランキングでは中央道では上り調布~高井戸が最も悪く4位、次いで大月~上野原の10位

*13:平野部をあまり通っていないと言い換え可能

*14:東名・関越・東北は道が広いイメージ