ワークウェア
別荘を入手したらワークウェアが必要になるわけではありませんが、我が家のように金銭的理由で、そうでなくてもDIY気味に別荘を管理するならワークウェアは必需品と言えます。山の家に入手した時点で昔のキャンプ用品等いろいろ処分してしまっていたので、ある程度ワークウェアを揃える必要があります。私が日常的にカジュアルウェア・作業着を購入することはそんなにないのですが、普段履くジーンズが一本ダメになってしまったので、パタゴニアのパンツを購入しました。
パタゴニアという企業について
パタゴニアという企業については、色々な評判・活動がありますし、個人的に残念に思うようなものもありますが、各論でいうとほぼどの企業のものも買えなくなってしまいますので、総論で自分の価値観にあう会社の商品を買うようにしています。パタゴニアは社会の新しい価値観を作りたいという方向性*1があって、攻めすぎなのではと感じることもありますが、自分たちが正しいと思うことを表明していくというのは、私の嗜好にはとてもあっています。
パタゴニアの製品について
企業の姿勢がステキでも、肝心の製品の機能性が低いとがっかりしてしまいます。我が家には、パタゴニアの製品が多いのですが総じて頑健です。メンテナンス方法も、どちらかというと、マメに洗濯機で洗濯しろ、というものなので、非常に簡単です。たまに汚れが気になって気合いを入れて洗おうと言うときに、ちゃんと説明とかを読まずにボロボロにしてしまうのはこちらのミスです。買うときは、ちょっと高いかな?と思いますが、「良い物を長く大事に使う」ということを教えてくれたブランドの一つです。
ワークパンツ
今回購入したのは、メンズ・アイアン・フォージ・ヘンプ・キャンバス・ダブル・ニー・パンツ (レギュラー) 「M's Iron Forge Hemp Canvas Double Knee Pants - Regular」。
製品概要
パタゴニアのワークウェア製品の基盤となる、膝の生地を二重にした頑丈なパンツ。従来のコットン・ダック・キャンバスよりも25%耐摩耗性に優れた独自の革新的な12.9オンス・アイアン・フォージ・ヘンプ・キャンバス素材を使用し、新品でもはき慣れたパンツのような快適さを提供。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
製品特徴
- 重労働に耐え、通気性を備え気軽に着用できる素材
耐久性と耐摩耗性に優れ快適な12.9オンス・産業用ヘンプ55%/リサイクル・ポリエステル27%/オーガニックコットン18%混紡のキャンバス素材- まち付きの股
作業中も動きやすいまち付きの股- 作業仕様の補強
金属製ボタン留めと頑丈なジッパー式フライを備えた、腰に沿って立体的にフィットするウエストバンド。ベルトに道具を吊るす際の強度を高める7つのベルトループ付き- ツールを取り付けられるまちを備えたドロップイン型フロントポケット
深めのフロントポケットはハンドツールを収納できる大きさで、まちにはナイフのクリップや巻き尺を取り付けることが可能- 後ろに深めのドロップイン型ポケット付き
ハンドツールを手近に収納でき耐摩耗性を強化する生地を二重に使用した後部のポケット- 生地を二重に使用した膝
生地を二重に使用して耐久性を強化した膝は下側に開口部を備え、ニーパッドを取り付け可能で手入れが容易- 幅の広い脚部
幅の広い脚部はブーツの上にフィットし、ブーツの中にたくし込むことも可能- 原産国
スリランカ製- 重さ
950 g (33.5 oz)
以前のパタゴニアは、オーガニックコットン100%のモノが多かったのですが、最近は環境負荷のためにリサイクル・ポリエステルを使うことが多いですね。綿100%の服が好きだったりもするので、そういう商品もあって欲しいなとは思っています*2が、ワークウェアのシリーズは世界で最も丈夫な天然繊維のひとつであると言われる産業用ヘンプを使っていて、コットンとヘンプの組み合わせのものもあったりします。麻といえばリネンの肌触りを思っていましたが、履いた感じはとても柔らかいものでした。逆にパリッとした感じはありません。持った感じはズシッと重さを感じますが、履いてみると丈夫さのほうでの安心感があるので、不快だったり無用な重量をかんじるほどではないと思います。深いポケットは、手を入れたときになんとも言えない包まれる感じを醸し出してくれます。目の詰んだ分厚い生地でわりと暖かめですが、麻の優れた吸湿速乾性のおかげなのか、ワークパンツとしてでなくてもかなり快適です。リラックスフィットというわりには、シルエットもすっきりしており、個人的にはとても気に入りました。まだニーパットは買っていませんが、次のパンツもパタゴニアのワークウェアシリーズのものにしたいと思っています。
ヘンプ
いろいろややこしくなるのですが、日本ももう少し麻の栽培を認める方向に舵を切り、衣類や工業製品*3にして、カーボンオフセットな社会が少しでも早く実現できたらいいのにな*4と思っています。漢字の部首で麻垂(まだれ)があったり、わりとメジャーな麻の葉紋様があったりするくらい、日本では昔から生活の横にあったモノなので勿体ないと思っています。
www.patagonia.jp つい、先日読んだパタゴニアのコラムで記事を締めます。
*1:サプライ・チェーンと企業責任・ギアの寿命を伸ばそう・私たちの食物連鎖について考え直す・次世代の責任あるビジネスへの投資 以上、パタゴニアのサイト内の独特の事業参照
*2:2020年11月にpatagoniaのオンラインショップを眺めたところ、綿100%の商品はありませんでした。
*3:最近は、ヘンプクリートやらヘンプ・プラスチックなるものもあったりするようですし、ヘンプの断熱材なんて使って山の家の断熱が出来たらいいななんてことも思ったりします
*4:カーボンオフセットが本当に環境負荷が低く、温暖化等に意味があるのかは分からないが、社会で取り組んで結果を見てみないことには次の手も打てないというふうに考えています