さて、異論もあることでしょうが、世間的にはそろそろサンダルの季節です。個人的にな話ですが、犬との生活を開始して以来サンダルの出る幕がなく、最近はやりのワンマイルウェア*1として、ゴミ捨ての時に活用*2するくらいです。私の持つサンダルは2足あり、一つがCHACOのZ1、もう一つがビルケンシュトックのアリゾナとなります。特段大事にしているわけでもなく、傷む要素がないので注意せずに履いていたらビルケンシュトック・アリゾナのコルクがボロボロになってました。CHACOの方は職場で車の運転時等にも使用していて、こちらはソール交換可能で5~6年履いているとはいえ、使用頻度のせいか依然へたってくる様子はありません。
サンダルを買う予定は当分ないのですが、そうはいっても物は大切に。直せるものであるならば、直して使いたいと思います。
ビルケンシュトックを履いてみて思ったのは、これはいわゆるリラックスシューズ*3だということです。病院や百貨店などで履くのには適しているように思うのですが、外に出てたくさん歩いたりする履物ではないな、と思うのです。ミッドソールと言うべきコルクの耐久性の方はともかくとして、アウトソールの耐久性が致命的に低いと思います。柔軟性、緩衝性に優れ、軽量で、履き心地は優れているので、歩行による摩耗がなければ快適そのものです。
ああ、つまりウッドデッキで珈琲飲んだりする*4のにちょうどいいということだな。もっと言えば、山の家の外構ではビルケンシュトックでリラックスできるようになりたいな。
ビルケンシュトックは、その昔はコルク補修材を販売していましたが、今は少なくとも日本での入手は不可能です。とはいえ、釣竿の持ち手の部分など、コルクを補修したい人というのは一定数いらっしゃって、インターネット上ではその情報が溢れています。その中から自分が選んだのは、馴染みがあるという意味でも、フランクリンのタイトボンドです。タイトボンドは初期接着力と効果速度が速いとされる木工用ボンドで、その他高い耐熱性、耐溶剤性、防カビ性等にすぐれ、有害な有機物質を含まないという特徴があります。このあたり、犬を飼っている身としては、わりと大事にしている観点です。なお、以下の3種類があります。
- オリジナル(赤)
- プレミアム(青)
防水性を加味。使い勝手の問題か、あまり見ない - アルティメット
硬化速度が遅いが、長いオープンタイムと低い可使温度を実現。言うなればプレミアムの上位品質。
サンダル履き、しかもビルケンシュトックのようなサンダルで、水場に行くのか、という疑問はありますが、履物ですから防水性のあるタイプ3をチョイスします。
KURE5-56で有名な呉工業が販売元のゴリラウッドグルーと言う商品がホームセンターで簡単に手に入ると思いますが、おそらく代用可能です。
ゴリラウッドグルーの方が粘度が高いという話もありますが、とにかくフランクリンのタイトボンドはさらさらです。コルクの隙間にぐいぐい浸透していく、とも言えますし、すぐに垂れるとも言えます。とにかく、コルクの劣化した部分や、革と剥離してしまっていた部分に塗りまくって、半日ほど放置したものが以下の写真です。
一応補修する前に洗ったりしたのですが、コルクを落とさないようにするとこの程度にきれいにするのが限界だったかと思われます。縁の部分が波打っていたり、ソフトベッドに少しボンドを落としてしまったりしていますが、おしゃれ用ではなく、リラックスするためのものなので、これで十分です。とりあえず、あと3年くらいは使えると嬉しいところです。
ビルケンシュトックのサンダルを履く人は、冬が始まる前くらいでインソールを洗い、アッパーの革をメンテナンスし*5、コルクを木工用ボンドで補修し、アウトソールにシューグーを盛り付ける…なんてことをすればそれこそ一生もののサンダルになってしまって、ドイツ人もびっくりするような味のあるサンダルになる気がします。サステイナブルダワ。